インプラント治療を考えている患者さんの中には、「インプラントは永久的なもの」と思われる方がおられます。
しかしインプラントにも寿命があります。
今回はインプラントの寿命について、また寿命を延ばす方法について解説していきます。
インプラントの寿命は平均で、10年~15年程度と言われています。
10年残存率は90%を超えています。20年の残存率も70%を超えると報告されています。
保険の入れ歯の平均寿命は4~5年程度、ブリッジは7~8年程度で寿命を迎えるといわれています。
そのためインプラントの寿命はほかの治療と比べて長いといえます。
高額な治療ではありますが、寿命がその他の治療法よりも長く、また自分の歯のような噛み心地を味わうことができるため、価値ある治療法といえるでしょう。
インプラントの寿命は、どれほどケアされているかにかかっています。
そのため毎日の患者さん自身で行っていただくケアは重要です。
歯ブラシで磨くだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを活用してできるだけ磨き残しがないようにしましょう。
どれほど一生懸命磨いていても、磨き残しは誰にでもあります。
そのため歯科医院で定期的にメンテナンスをする必要があります。
インプラントに何か不具合が起きていないかどうか、また全体のクリーニングを行います。
3か月から半年に一度は歯科医院でメンテナンスしてもらいましょう。
タバコを吸っていると、インプラント体と骨の結合が弱くなってしまいます。
そのためインプラント治療を検討している方は、できるだけ禁煙している方が望ましいでしょう。
食いしばりや歯ぎしりのある方は、インプラントを含め、歯やあごに多くの負担がかかります。
できるだけ食いしばらないように日中は意識し、就寝時はマウスピースを使用するなどして、インプラントにかかる負荷を軽減させましょう。
インプラントはよい治療法ではありますが、もちろん寿命もある治療法です、平均で10~15年ほどといわれています。
しかしインプラントを正しくケアをしていれば寿命は延びますし、逆にケアされていなければ寿命は短くなるでしょう。
インプラントを長く快適に使い続けるためにも、歯科医師から出される指示をしっかりと守りましょう。
医療法人光惠会
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