インプラントは、歯を失った部分を補う治療法として、近年多くの歯科医院で行われています。
とても良い治療法ではありますが、すべての人が受けられるわけではありません。
インプラント治療を断られてしまったという方もおられるのではないでしょうか。
どのような場合、治療を受けるのが難しいのでしょうか?解説していきます。
主に4つのケースがあります。
インプラントは、顎骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込むひつようがあります。
そのため極端にあごの骨が薄い方は難しいことがあります。
しかし骨を増やす治療を行うなどの対処法もあるでしょう。
たとえば、骨粗しょう症治療薬を服用されている方の場合、インプラントを断られるケースがあります。
ビスホスホネート製剤を服用していると、抜歯をしたりインプラントの手術を行ったりした後に、骨が腐ってしまうケースがあるからです。
ほかにも重度の糖尿病の方は手術をしたところから感染が起きて治りが悪かったり、インプラント体と骨がうまく結合しなかったりすることがあります。
また狭心症やペースメーカーを入れている方も、断られることがあるでしょう。
重度の歯周病の場合、あごの骨がかなり少なくなっているため、インプラント体を埋入するのが難しいです。
その場合は、骨を増やす治療を行ってからインプラント手術を受けられるかもしれません。
しかし口腔ケアができる方でなければインプラントが再び歯周病のような状態になってしまうことがあります。
そのため、ただしくインプラントをケアできるようになる必要があります。
インプラント治療は、抗生物質や痛み止めなどを手術後に服用していただく必要があります。
母体への負担を考えると、妊娠中にインプラント治療は避けましょう。
産後、体調が落ち着いてから受けることが望ましいでしょう。
また未成年者はあごの骨がまだ成長途中で、出来上がっていません。
そのため未成年の方はインプラント治療を受けることはできません。
20歳を超えてから、治療を受けましょう。
インプラント治療は違和感が少なく、自分の歯のような噛み心地を味わうことができますが、すべての方が治療の対象になるわけではありません。
インプラント治療を受けることを検討しているなら、かならず歯科医師に現在治療中の病気のこともしっかりと伝えるようにしましょう。
医療法人光惠会
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